ー お一人でシステム化までやってのけるなんてすごいです!コンサル会社に入られてからまた不動産業界に戻ってこられたのは何かきっかけがあったのでしょうか?
コンサル業界では『不動産業界は他の業界より、10年遅れている』とよく言われていました。
ただ私も元は、不動産業界出身ですし、業界を変えるためには何をすれば良いのかを考えたんです。
前職で電話営業(1日400件かけて、8割は切られ、2割は怒鳴られるような営業)をしていた時も『こんなことしていて恥ずかしくないの?』とお客様から言われたことが衝撃的で今でも覚えてます。
当時は、投資用ワンルームマンションを売っていたんですが、日本人の4割は賃貸に住んでいると言われていたので、投資用を扱う不動産は、日本の4割の住宅を創出しているインフラ産業なんだと思っていたからです。
それでも、「恥ずかしくないの?」と言われてしまった、なんで何だろうと思いアメリカの不動産業界はどうなんだろうと調べてみました。
アメリカでは、医者・弁護医・不動産と友達だったら一生いい人生が送れるといわれてたんです。
医者や弁護士と同じくらいの社会的地位なの!?って驚きました。
外資系に入ったのも、なぜ、日本とはちがんだろうと思ったからなんです。
外資系の文化の中でキャリアを積んでいくと、日本とアメリカではマインドセットやインフラ環境が全然違うなということがつくづくわかりました。
そこで、不動産業界を変えるためには自分自身でやるしかないと思ったんです。
そこから、2005年に1社目のREISM株式会社を立ち上げることになるんです。
そして、2014年にLEEWAYS株式会社LEEWAYS株式会社を立ち上げたんです。
ー 私も電話営業していますが400件は流石ですね、、立ち上げられたREISM株式会社では、どのような事業をされたんでしょうか?
リノベーション事業です。
東京に出て10年間で11回引っ越した経験があるんです(笑
色んな部屋をみてきたんですが、一人暮らしって、だいたい同じような部屋じゃないですか。
幼少期は、大家族だったのでそれぞれの部屋で味があって部屋に思い出が詰まっていたんですよね、でも東京出てきてきたらそうじゃなく全部一緒でした。
これって、思い出を詰め込むようなものじゃないと思ったんです。
それなら、東京のシングルライフを豊かで楽しく暮らせる空間を作ろう、ということで作った会社です。
2005年当時は、リノベーションって雑誌でも取り上げられないくらいだったんですが、今後はこういう時代が来るなと思い、おしゃれな物件としてリリースしました。
売上も110億ほどになり、入居待ちも3万1000人以上という規模まできました。
その中で、リノベーションの経済的な価値って何なんだろうと疑問が湧いてきたんです。
例えば、物件の修繕をするにも、不動産の常識ではコストの話しかできないんですよ。
でも、数百万円のリノベーションをしたことによって、その不動産の価値がどれくらい変わるの?という事については誰も説明できないんです。
それなら、それを分析できた方が良いはず、その為には、ビッグデータやAIを学ぼうと思い、早稲田大学にて人工知能について学びました。
そして立ち上げたのが、LEEWAYS株式会社となるわけです。
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